中国では、野菜と薬草の間にハッキリとした境目がなく、野菜にも効能があり、
薬草は乾した野菜であると言います。
中国の一般家庭では、昔から家族の誰かが体調を崩すと、
そのような効能を持った野菜や他の食材と、
そう言う症状に使う薬草を合わせた料理を作って、体を立て直そうとします。
これを薬膳料理と言います。
一方、漢方薬は、それぞれに特有の効能を持っており、
そのような効き方をさせる為に、微妙な構成になっています。
仮に、食事と時間を置かずに漢方薬を飲むと、
それぞれに固有の効能を持つ野菜や他の食材の影響を受けて、
元々の漢方処方とは別の、何か分からない物になってしまいます。
時間が経過して、胃の中で食材が混ざりあって、それぞれの個性がハッキリしなくなってから、
漢方薬を飲まれるのは何ら問題ありません。